なぜ低下してしまうのか？

人間関係の悪化

看護師のモチベーションはなぜ低下してしまうのでしょうか？その原因が分かれば解決策が見えてくるかもしれません。モチベーションが低下する原因としてまず挙げられるのが、人間関係の悪化です。看護師同士はもちろんのこと、他の職種や患者との関係がこじれてしまうと、やる気も失われます。いじめやパワハラ、過剰な叱責、理不尽な要求、陰口や悪口など、ネガティブなことが重なれば当然ながら職場には行きたくなくなります。事実、人間関係を理由に退職する看護師も少なくないようですね。
看護師は基本的にチームで仕事をするので、日頃から積極的にコミュニケーションを取る必要があります。しかし、人間関係が悪化すればコミュニケーションを取ることが困難になり、仕事が滞ります。そうなると、重大な医療事故を引き起こすリスクも上がってしまいますよね？それが精神的な負担になり、さらなる事態の悪化を招きます。

理想とのギャップ

事前に思い描いていた仕事内容と実際の仕事内容のギャップが大きかったことでモチベーションが低下するケースも多いようです。例えば、患者1人ひとりに寄り添うケアを目標としている看護師がいるとします。しかし、忙しさや担当する患者の多さから、流れ作業のような対応になってしまい、それが大きな悩みとしてつきまとい、結果的に仕事を続けることが嫌になってしまうんですね。また、職場の方針自体が自分の理想と異なるパターンもあるかもしれません。自分がやりたいことができないと、看護師という仕事そのものに対して興味を失ってしまいます。

見合った給与がもらえない

仕事内容と給与が見合わないのも、モチベーションが低下する理由の1つです。特に、夜勤が多く体力的な消耗が激しい看護師に多いケースですね。給与は仕事の成果に対する報酬として支払われるものです。毎日忙しく、患者の命を預かる責任重大な仕事をしているのにもかかわらず、それに見合っていない給与しかもらえないのであれば、当然ながらモチベーションは上がりませんよね？

プライベートが圧迫される

ワークライフバランスが取れないことに悩んでいる看護師も多いようですね。看護師は残業が多くなりがちな仕事です。仕事で疲れ過ぎて、帰宅してから家事をやる気が起きないといった経験がある看護師も多いでしょう。プライベートが圧迫されれば当然ながらストレスが溜まります。家庭を持つ人だと、家族に対して申し訳なさや罪悪感を抱いてしまうかもしれません。その結果、「そこまでして働く必要はないのでは？」と思ってしまうんですね。